Isabella Stefanelli / Virginia coat
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本日のkink sakae blogは"Isabella Stefanelli" のガーメントコレクションをご紹介いたします。
"Isabella Stefanelli" のガーメントコレクションで用いられる素材は、動力を使わない手織機で人の手によって長い時間を掛けて織られたイギリス製の生地と、旧式の自動織機でテクニカルに織られた日本製の生地の二種類を採用しています。
KINKにおいて初展開となるガーメントコレクションは、イザベラのアイデンティティを色濃く感じていただける2点を選んでおります。語りどころの多いアイテムですので二回のブログにわけてご紹介いたします。
まずはガーメントコレクション・ファーストシーズンからの継続となる大きなワンピースのパネルから作られるコート"Virginia coat"です。
20世紀モダニズム文学を象徴する作家の一人とされるVirginia Woolf(ヴァージニア・ウルフ)
ウルフは英文学における重要な革新者のひとりとされており、実験的な手法を用いたことで広く知られています。常に実験的な素材開発に取り組むイザベラが影響を受けたのも頷けます。つまり"Virginia coat"の名の由来となる偉人というわけです。
生地は、愛知県一宮市の機屋と共に開発したイザベラオリジナルのもの。自ら来日し幾度と無く職人とコミュニケーションをはかり作り上げた生地は、経糸に太番手シルク糸を、横糸にはウール・リネン糸を使用した3種混の変形グレンチェック。シルクにはナチュラルなネップ感のあるローシルクを使用することでツイードのような質感を実現し、リネン糸はロープ染色による中白染めを施すことでメランジ調の色目を作り上げています。
袖先、裾はセルヴィッチを用いていますので、サイドシームのない大きなワンピースでパターンメイキングされています。つまり生地は90度回転しており、見た目において縦が横糸、横が経糸となっています。
独特な位置での袖付けもイザベラの特徴的な部分。オーバーサイズでのパターンメイキングにより大きなワンピースの生地が着る人それぞれのショルダーラインを作ります。
縫製は、強度が必要な一部の個所にミシンを使用していますが、イザベラの真髄でもある手縫いが基本です。ミシンでは到底出せない手縫いならではな膨らみ、そのステッチは不揃いだが力強く、実に味わい深いものです。
製品は全てイザベラ自身によるハンドダイが施されます。染色前に生地の繊維を開かせる特殊な液剤を混ぜた水に一晩漬け込み、オークの実を煮出した際に出る最初の濃い色素に鉄分を混ぜたものでオーバーダイします。
デザイン、パターン、生地の企画、縫製、染色、その全てがイザベラ自身の手で行われます。手間を惜しまず、妥協なく物作りに孤軍奮闘する彼女は、まさに職人でありアーティストなのです。
次回は"James coat"をご紹介する予定です。お楽しみに。。。
イソムラ
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